2025年8月末に、井波彫刻協同組合員を対象とした「第二回 井波彫刻大賞」の審査が行われ、応募点数32点の内、7作品が入賞いたしました。井波彫刻の歴史と伝統を物語る超絶技巧の世界をぜひご覧ください。
※以下の期間中は、井波彫刻総合会館で展示されています。
■令和7年9月6日(土)~10月5日(日)
■会場:井波彫刻総合会館(富山県南砺市北川733)
開館時間:午前9時~午後5時(※第二・第四水曜日休館)
大賞(最優秀賞・一席)

「島梟〜刹那」
作者:髙田 斉
鋭い眼差しと羽ばたく瞬間を刻んだ梟像。力強さと静寂を併せ持つ、渾身の作品。
優秀賞(二席)

「花菖蒲」
作者:岩﨑 一甫
端正な花菖蒲を、木の質感で巧みに表現。優雅な姿に宿る生命感を感じる作品。
優秀賞(三席)

「波に雲龍」
作者:往蔵 弘和
波間に現れる雲龍をダイナミックに描写。繊細な彫りと迫力ある構図が圧巻。
井波彫刻協同組合理事長賞(四席)

「仙厓」
作者:石原 良定
禅僧・仙厓の人柄を写し取った一作。穏やかさの中に深い精神性を感じさせる、理事長賞受賞作。
井波美術協会長賞(五席)

「人魚」
作者:頓所 毘山
文化2年5月の瓦版で、富山湾に現れたと伝わる人魚を題材に制作。神秘性と幻想美を併せ持つ受賞。※非売品
奨励賞

「蝶聴レディー」
作者:笹川 むもん
蝶の羽の耳を澄まし、何かを聴いている女性。可憐さと想像力が融合し、見る人の感性を刺激する一作。
奨励賞

「鴨嘴獣(カモノハシ)」
作者:久保 大樹
勢いよく潜る可愛らしいカモノハシの姿を木彫で表現。柔らかな発想と技術が光る奨励賞受賞作。
その他 応募作品一覧
※近日中に公開いたします。
審査員
● 審査委員長 常本 哲生(真宗大谷派井波別院 瑞泉寺輪番)
● 副審査委員長 島田 勝由(富山県素材生産組合顧問)
● 片岸 一利(井波彫刻伝統工芸士会長)
● 野村 光雄(井波美術協会長)
● 花嶋 弘一(井波彫刻協同組合 理事長)