伸びやかに巡る唐草文様を、楠の木に彫り出した壁掛けフレーム作品です。
唐草は「途切れることなく続く生命力」「繁栄」の象徴とされ、古来より親しまれてきた文様。その優美な曲線を、木の温もりとともにお楽しみいただけます。
本作は単に平面的に文様を浮かび上がらせるのではなく、四隅に向かってわずかに傾斜をつけて彫り込むことで、立体的な奥行きと陰影が生まれています。
この一工夫により、光の当たり方や見る角度によって表情が変わり、木彫ならではの存在感を一層際立たせています。
もし平坦に彫り進めれば「のっぺり」と見えてしまうところを、緩やかな起伏が作品全体に動きと深みを与えているのです。
制作したのは、伝統木彫を得意としつつ、日展をはじめとする公募展でも活躍する土田信久氏。
伝統技術の継承にとどまらず、美術的な表現としての木彫を追求する彫刻師の一人です。
楠特有の柔らかな木目と香りも魅力のひとつ。落ち着きのあるフレームと相まって、和洋いずれの空間にも調和するインテリアアートに仕上がっています。
【ご注意事項】
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